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​大人の英語教室のコンセプト

​ アメリカの大学院に留学中、アソシエイトインストラクターとして2年間、学部生の日本語の授業を担当していました。私が留学していた2001年当時、この大学では、日本語はスペイン語、イタリア語、フランス語に次いで履修生が多く、もちろんアジア言語では一番人気でした。(現在はやっぱり中国語に負けているそうです。ここ10年で国際情勢が大きく変化しているのを痛感します。)

 その時非常に驚いたのが、大学で1年日本語を勉強した学生は簡単な会話ができるようになり、2年勉強すればほとんどの学生が日常会話ができるようになっていることでした。日本の大学と同様、語学の必修は2年生までで、3年生以上で日本語を履修するのはほとんどがアジア言語や文化を専攻している学生なのですが、4年生になる頃には日本語で授業を受けて日本語で議論ができるようになっているのです!もちろんほとんどが大学に入って初めて日本語を学ぶ学生です。中学3年、高校3年、さらに大学で2年英語を学んで、英語でディスカッションができる日本人が一体どれくらいいるでしょう!(もちろん私もできませんでした(^_^;)そして、実際に日本語を教えるようになって、「なるほど!これは話せるようになるはずだ」と納得しました。

 第1に、日本の英語教育と全く違い、とにかくコミュニケーションを重視したカリキュラムになっていること。「日本語で書かれた文を英語に訳しなさい」だとか、「次の(   )に入る言葉を選択肢から選びなさい」など、そんな課題は一切ありません。とにかく、「この表現はどんな場面で、どうやって使うか」なのです。第2に、「習った表現はとにかく使う」です。中学時代を思い出してください。例えば助動詞canを習いました。”I can play soccor”を訳し、"I can't play soccer" "Can you play soccer?"と否定文、疑問文にし、最後に日本語の文を英語で書いてこの単元終わり!こんな授業ではなかったでしょうか。そこに「話す・使う」という概念がなかったのです。もちろん、最近の英語教育ではコミュニケーション重視の指導法に変わってきていますが、私と同じ世代かそれより上の世代は前述のような英語教育を受けてきて、英語が嫌いになり、そして6年以上英語を学んだはずなのに結局しゃべれないままになっているのではないでしょうか。

 アメリカで教えている時は、「話す」ことを目的にさまざまなアクティビティを考えました。「書く」のは本当に一番最後です。(漢字が難しすぎるので、英語をはじめとするヨーロッパ言語と比べられない部分ではありますが)そして、「日本の英語教育も、こんな授業だったらみんな話せるようになるのになあ・・・」と思いながら教えていました。そして今、子供たちにコミュニケーション重視の英語を教えながら「mpiの指導法とアメリカで学んだ語学教育のメソッドを組み合わせたら、大人でもきっと話せるようになる!」と考えました。言語は違っても、言語習得の基本的な理論は同じだからです。

 あわざ英語教室はそんな思いから生まれた、大人のための英語スクールです。「英語教室」というちょっとダサめのスクール名にしたのも、ネイティブ講師と話す「英会話スクール」ではなく、日本人講師と「英語の勉強をする教室」というコンセプトからです。

 あわざ英語教室では、みなさんがもう一度英語を勉強して、ちょっぴり自信をつけて新しい何かに挑戦するお手伝いをしたいと思います!

 

 

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インディアナ大学大学院 国際比較教育専攻 

Indiana University Bloomington, School of Education

2003年修士号取得 Master of Science in Education

2004年〜英語・日本語講師

趣味:​スポーツ観戦、ゴルフ、海外ドラマ

講師プロフィール​

2002年、インディアナ大学の学部生たちと。

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